前職は美容師でした。すべてが新しいことで、仕事内容はやってみないと分からないことばかり。この仕事はいい意味でも悪い意味でも考えていたこととのギャップはなかったです。
高校で電気を勉強してきた人と比べたら、今でも僕は電気の知識は少ないと思います。ただ、実際に自分が作業するわけではなく作業するのは職人さんです。施工管理というのは何よりもコミュニケーションが大事だと思っています。僕たちの仕事は、現場でどういう仕事があって、それをどのようにやってもらうか、どういう風にサポートしていくかだと思います。電気にそれほど詳しくなくてもコミュニケーションをとることが出来れば仕事はできると思いますし、逆に、電気の知識があってもコミュニケーション能力がないと難しい面もあるのかなとも思います。
だから、一番大切にしているのは、コミュニケーションを密にとることですね。
仕事の話とは関係なくても何でも話します。その方が、仕事のことを話しやすくなります。僕の場合はプライべート５割、仕事５割、そんな感じでいつもやっています。それがいいかどうかは分かりませんが、仕事はこなしてきているので問題なく行けてるかな、という感じですね。

職人さんだったら、やり方というか、実際作業する上でこれはどう加工するとか、材料はこれで道具はこれを使うというのもあると思います。僕たちは作業をしてもらう方ですので、いつからこの作業ができるかだとか、ここを今やっていいかどうか、といった段取りが中心です。僕たちは図面を書き、職人さんに大体こういう形にしたいと伝え、細かいところは経験ある職人さんの意見を基に進めて行く感じです。

職人さんには、「この材料でこうやってください」と決めてお願いした方がいいのか、そこはフワッとしておいてあとは職人さんが考えてやってもらった方がやりやすいのか、その辺は職人さんによって違うので、そこを聞くことが大事だと思います。初めから自分が全部やらなくちゃいけないとなると自分も大変ですし、職人さんも何にもない状態から「これやってください」と言われても大変だと思います。だから、バランスを考えてうまく仕事を分散するために、そこをしっかり聞くようにしています。聞くためにも、いい関係でいたい。いつもしゃべっていれば、お願いも話もしやすくなります。それを僕は目指しています。ただ、それが本当にいいかどうかは分かりません。本当はもっと知識を身に付けて詰めてやった方がいいのかもしれません。そのためもちろん勉強して資格も取得しています。しかし入社してまだ２年しか経ってないので、２０年３０年もやられてるベテラン職人さんには到底追い付けないと思っています。だから今できることは、どうやってうまく仕事をしてもらうか、ということですね。

入社してもうすぐ３年ですが、段々と仕事量も責任の重さも増えてきました。初めは誰かの下についてただやるだけでしたが、徐々に仕事を任せてもらう度合いが増えて、レベルが段々上がって行っているかなと思います。やれることも増えていって、その過程を楽しんでいます。
それに、僕たちが成長するために会社も講習を手配してくれるなど定期的に勉強会に参加させてもらえるので、ありがたいですね。

自分の成長を感じるのは資格を取れていることです。元々資格を何も持っていなかったので、電気の勉強をして、色んな資格をちょっとずつ取れていることが明確な成長ですね。
高校や大学で勉強している人は入社する段階で持っている人もいますが、僕の場合は何も持っていなかったので、資格を取れたことは分かりやすい成長だと思います。